例大祭の告知とか
どうもこんばんは、宇佐城です。
明日5月27日に第九回博麗神社例大祭が開催されます。月宇佐城としてサークル参加はしていませんがそちらで配布される東方旧作合同企画に寄稿したのでその告知をば。
8Pの漫画を描きました。神綺とサリエルの出会いと別れの話です。テーマは神話。
この前のSS本と同じネタ使ってますが描いたの自体はこっちが先です。アレを持っている方がいれば読み比べてみてはどうでしょう。
実は執筆途中体調を崩して締切を大幅にオーバーしました。主催様本当にごめんなさい。
な-10b 涼夏亭だそうです。私以外の執筆陣は大層豪華ですので旧作好きの方は勿論そうでない方もどうぞ。

サンプル。サリエルは原作では喋らないので口調についてはどうするか悩みました。
実はもう一つ寄稿した原稿がありますが、ちょっとゴニョゴニョなやつでして…まぁ絵柄でわかっちゃうと思いますが(^^;
例大祭当日はぶらぶら買い物した後、知り合いのところで売り子をしているかもしれません。見かけたら声をかけてくださると嬉しく思います。
あと残り少部数となった「七色アリス」を持っていくつもりなので、旧作オンリー来られなかった方で欲しい方には差し上げます(先着五名)
夏コミは申し込んでいるので受かったらまた連絡します。落ちたら紅楼夢申し込むかなぁ…

それとこんな感じの同人活動用名刺を作りました。
なんじゃこりゃってデザインですが一応「月を出て地球へ向かう兎」をイメージしています。モノトーン調は趣味。
それでは明日有明に集結される皆様の健闘を祈ります。ではでは~
明日5月27日に第九回博麗神社例大祭が開催されます。月宇佐城としてサークル参加はしていませんがそちらで配布される東方旧作合同企画に寄稿したのでその告知をば。
8Pの漫画を描きました。神綺とサリエルの出会いと別れの話です。テーマは神話。
この前のSS本と同じネタ使ってますが描いたの自体はこっちが先です。アレを持っている方がいれば読み比べてみてはどうでしょう。
実は執筆途中体調を崩して締切を大幅にオーバーしました。主催様本当にごめんなさい。
な-10b 涼夏亭だそうです。私以外の執筆陣は大層豪華ですので旧作好きの方は勿論そうでない方もどうぞ。

サンプル。サリエルは原作では喋らないので口調についてはどうするか悩みました。
実はもう一つ寄稿した原稿がありますが、ちょっとゴニョゴニョなやつでして…まぁ絵柄でわかっちゃうと思いますが(^^;
例大祭当日はぶらぶら買い物した後、知り合いのところで売り子をしているかもしれません。見かけたら声をかけてくださると嬉しく思います。
あと残り少部数となった「七色アリス」を持っていくつもりなので、旧作オンリー来られなかった方で欲しい方には差し上げます(先着五名)
夏コミは申し込んでいるので受かったらまた連絡します。落ちたら紅楼夢申し込むかなぁ…

それとこんな感じの同人活動用名刺を作りました。
なんじゃこりゃってデザインですが一応「月を出て地球へ向かう兎」をイメージしています。モノトーン調は趣味。
それでは明日有明に集結される皆様の健闘を祈ります。ではでは~
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Category: 同人
21:14 | Comment(0) | Trackback(0) | PageTop↑
黄金の夜明け、幺樂団カァニバル!3レポ
どうもこんばんは、宇佐城です。
さる5月6日、GW最終日に東京都大田区産業プラザPIOで開かれた東方旧作+幺樂団の歴史オンリー「幺樂団カァニバル!3」に参加していました。
当日スペースに来てくださった方、打ち上げ等でお世話になった方、誠にありがとうございました。
売り子をしてくださった二三五七さん、感謝しております。
うちの新刊は手元に数冊残ったのみで後は大体知り合いに渡したり、嬉しいことに買ってくださったり。
コピ本なのに無料配布じゃないしSS本だし全然はけないんじゃないかとイベント前は不安でした(^^;
打ち上げも楽しかったです。食い意地はってお腹壊したりしましたがw
次回サークル参加するとしたら夏コミですが、倍率が高いので受かると思っていません。いまだ就活が終わっていないので受かってしまってもあまり時間割けないのですけど…
一応新刊の構想は練っておきます。今回みたいにSSか、あるいは漫画かは迷っている最中ですが。
今月末の例大祭は一般参加の予定。一応合同誌には寄稿しているのでその紹介はまた直前にでも。
ではでは~あ、本の感想とかは随時募集中ですよ()
さる5月6日、GW最終日に東京都大田区産業プラザPIOで開かれた東方旧作+幺樂団の歴史オンリー「幺樂団カァニバル!3」に参加していました。
当日スペースに来てくださった方、打ち上げ等でお世話になった方、誠にありがとうございました。
売り子をしてくださった二三五七さん、感謝しております。
うちの新刊は手元に数冊残ったのみで後は大体知り合いに渡したり、嬉しいことに買ってくださったり。
コピ本なのに無料配布じゃないしSS本だし全然はけないんじゃないかとイベント前は不安でした(^^;
打ち上げも楽しかったです。食い意地はってお腹壊したりしましたがw
次回サークル参加するとしたら夏コミですが、倍率が高いので受かると思っていません。いまだ就活が終わっていないので受かってしまってもあまり時間割けないのですけど…
一応新刊の構想は練っておきます。今回みたいにSSか、あるいは漫画かは迷っている最中ですが。
今月末の例大祭は一般参加の予定。一応合同誌には寄稿しているのでその紹介はまた直前にでも。
ではでは~あ、本の感想とかは随時募集中ですよ()
Category: 雑記
22:36 | Comment(0) | Trackback(0) | PageTop↑
緑色アリス ~Magic square
(こちらは幺樂団カァニバル!3の新刊『七色アリス』のサンプルとして第四章の全文を記載したものです)

魔法の国の門番、アリスは門を閉めた。
何も入ってこなくていいし出て行かなくていいと思ったからである。すっかり人通りのなくなって寂れた門の傍でアリスは一人暮らしていた。
「これでいい、これでいいんだ」
今日もアリスは観客のいない舞台で踊る。ただの暇潰しで始めたことだった。踊っている時は何も考えなくてすむ。嬉しいことも悲しいこともない。
日が昇ると踊り始め日が沈むとやめて寝る。毎日がその繰り返しだった。
タン、スタタン。いつものようにアリスは軽やかにステップし、舞台の上を舞う。いよいよ演目の最後、アリスは大技の三回転ピルエットに挑戦する。くるくるくる、ダン。ぱちぱち。
耳慣れない音がして、ハッとアリスは観客席の方を見る。いつも通り誰もいない。門を閉めたのだからいるはずがない。ふぅ、と安心してアリスは一息ついた。そしていつものように誰に対してでもないお辞儀をする。その時、またぱちぱちという音がした。
アリスはびっくりして観客席へと駆け寄る。やはり人は誰もいない。しかしよく目を凝らすと、席の三列目のど真ん中、咲くはずのない一輪の向日葵が咲いていた。
「今拍手したのはあなたなの?」
アリスは向日葵に語りかける。しかし向日葵は答えない。植物は無口だ。
「なんなの気持ち悪い」
ブチブチィ、と勢いよくそれを席から引き千切り、グチャグチャにしてアリスは捨てた。自分の踊りを花にさえ見られるのを嫌がったのであった。
次の日もアリスはいつものように踊った。タン、スタタン。くるくるくる、ダン。ぱちぱち。ぱちぱち?
アリスは驚いて観客席の方を見やると、引っこ抜いたはずの向日葵がそこにあった。
「なんで……もう!」
昨日と同じようにアリスはそれを引き千切った。
けれどその次の日もその次の日も、アリスが踊るたびに拍手が起こり、向日葵は観客席に現れた。しつこいと思いながらアリスはそれを毎回引き千切る。その次の日もその次の日も、向日葵はアリスの演技を見に来た。さらにそれを繰り返すうちに訪れる向日葵の数が増えて行った。向日葵だけじゃない、カーネーションに菊、金雀枝に鳥兜、風車にアイリスといった具合に多種多様な花々がアリスの目の間に現れた。その数があまりに増えていったため、アリスはその全てを手折ることを諦めて無視することにした。
そうして、寂れた劇場が花で埋もれるようになった。
今日もアリスを待つ観客で満員、満開。色とりどりの花々はまだかまだかと風もないのに体を揺らす。お待ちかねのプリマが登場だ、会場が歓声で包まれる。ヒューヒュー。
「花なんかいないのと同じ、同じなのよアリス。誰もいない。誰にも見られなくていい」
そう自分に言い聞かせ、アリスは舞い始める。タン、スタタン。タン、スタタン。不思議といつもよりも体が軽い、そうアリスは感じていた。今ならもっと回れそうだ。
くるくるくるくる、ダン。締めの大技で一回転多く回り、アリスは舞台の上でお辞儀した。その瞬間、古劇場が傾くくらいの大きな拍手喝采が巻き起こった。四回転ピルエットを初めてきめたアリスを讃える声が鳴り止まない。その喧騒に包まれたアリスの胸には今まで味わったことのないような昂揚感に満ち満ちていた。
「なんなの……すごく、気持ちいい。なんで?どうして?」
いつの間にか頬を涙が伝っていることにアリスは気づいた。
「涙?私泣いてるの?悲しいことなんてないのに」
「それは嬉しいからよ」
無口なはずの一輪の向日葵がアリスに話しかけた。
「本当は貴方、自分のダンスを誰かに見てほしかったのよ。そして自分の努力を、存在を、認めてほしかった。花相手だとしても」
「そんなこと……そんなことない。私は誰に見られなくていい。その方が傷つかずにすむから」
「嘘吐き。そんな貴方にはお仕置きが必要ね」
花々の歓声がやみ、いったん無音となったところでギギィと重苦しい音が遠くの方でする。すると音のした方から風がなだれ込み、花たちはその体を一斉に揺らし謳う。この音は何の音?それは門の開く音さ!
「やめて、門を開けないで!」
アリスは絶叫する。
「開けないで、なんて言わないで!」
と門の方から声が反響する。
「私はもう悲しいこと苦しいことは嫌なの!だからお願い開けないで……」
「外には嬉しいことも楽しいことも待っている!それをアリスは知っているでしょう!さぁ今こそ絵本の扉を開こうアリス!」
完全に開かれた門の正面、そこにはもう一人のアリスがいた。鏡の国からやってきたアリスは微笑むと、眩い光に変身してアリスの体を優しく包み込んだ。
「なんて暖かいんだろう……あぁ、本当はこれが欲しかったんだ。私は、アリスは……」
魔法の国の門番、アリスは門を開けた。
一つの物語が終わり、一つの物語が始まる。
というわけで今年五月六日(明後日ですね)に開かれる幺樂団カァニバル!3にて配布予定の新刊『七色アリス』より第四章でした。本の雰囲気を少しでも感じていただければ幸いに思います。
何故サンプルに頭の第一章ではなく真ん中の第四章を持ってきたかというと、他の章はそれぞれついとなる章があるのですがこれだけは独立していて一つの話で完結しているから、という次第になります。
ちなみに本文中最初に書き始めたのもこの第四章で、本全体のエッセンスが詰まっているように思います。
主人公は「アリス」ですが、モチーフとしては東方怪綺談一面のボス、魔界の門番サラで、向日葵は幽香です。こんな感じで新刊では怪綺談の他のキャラをモデルとする「アリス」が各章に出てきます。自機組も全員それっぽい人という形で登場させました。
そんなこんなでこういうへんちくりんな文章が後六つも載っている新刊ですがもしよろしければイベント当日に手に取ってみてください。ではでは

魔法の国の門番、アリスは門を閉めた。
何も入ってこなくていいし出て行かなくていいと思ったからである。すっかり人通りのなくなって寂れた門の傍でアリスは一人暮らしていた。
「これでいい、これでいいんだ」
今日もアリスは観客のいない舞台で踊る。ただの暇潰しで始めたことだった。踊っている時は何も考えなくてすむ。嬉しいことも悲しいこともない。
日が昇ると踊り始め日が沈むとやめて寝る。毎日がその繰り返しだった。
タン、スタタン。いつものようにアリスは軽やかにステップし、舞台の上を舞う。いよいよ演目の最後、アリスは大技の三回転ピルエットに挑戦する。くるくるくる、ダン。ぱちぱち。
耳慣れない音がして、ハッとアリスは観客席の方を見る。いつも通り誰もいない。門を閉めたのだからいるはずがない。ふぅ、と安心してアリスは一息ついた。そしていつものように誰に対してでもないお辞儀をする。その時、またぱちぱちという音がした。
アリスはびっくりして観客席へと駆け寄る。やはり人は誰もいない。しかしよく目を凝らすと、席の三列目のど真ん中、咲くはずのない一輪の向日葵が咲いていた。
「今拍手したのはあなたなの?」
アリスは向日葵に語りかける。しかし向日葵は答えない。植物は無口だ。
「なんなの気持ち悪い」
ブチブチィ、と勢いよくそれを席から引き千切り、グチャグチャにしてアリスは捨てた。自分の踊りを花にさえ見られるのを嫌がったのであった。
次の日もアリスはいつものように踊った。タン、スタタン。くるくるくる、ダン。ぱちぱち。ぱちぱち?
アリスは驚いて観客席の方を見やると、引っこ抜いたはずの向日葵がそこにあった。
「なんで……もう!」
昨日と同じようにアリスはそれを引き千切った。
けれどその次の日もその次の日も、アリスが踊るたびに拍手が起こり、向日葵は観客席に現れた。しつこいと思いながらアリスはそれを毎回引き千切る。その次の日もその次の日も、向日葵はアリスの演技を見に来た。さらにそれを繰り返すうちに訪れる向日葵の数が増えて行った。向日葵だけじゃない、カーネーションに菊、金雀枝に鳥兜、風車にアイリスといった具合に多種多様な花々がアリスの目の間に現れた。その数があまりに増えていったため、アリスはその全てを手折ることを諦めて無視することにした。
そうして、寂れた劇場が花で埋もれるようになった。
今日もアリスを待つ観客で満員、満開。色とりどりの花々はまだかまだかと風もないのに体を揺らす。お待ちかねのプリマが登場だ、会場が歓声で包まれる。ヒューヒュー。
「花なんかいないのと同じ、同じなのよアリス。誰もいない。誰にも見られなくていい」
そう自分に言い聞かせ、アリスは舞い始める。タン、スタタン。タン、スタタン。不思議といつもよりも体が軽い、そうアリスは感じていた。今ならもっと回れそうだ。
くるくるくるくる、ダン。締めの大技で一回転多く回り、アリスは舞台の上でお辞儀した。その瞬間、古劇場が傾くくらいの大きな拍手喝采が巻き起こった。四回転ピルエットを初めてきめたアリスを讃える声が鳴り止まない。その喧騒に包まれたアリスの胸には今まで味わったことのないような昂揚感に満ち満ちていた。
「なんなの……すごく、気持ちいい。なんで?どうして?」
いつの間にか頬を涙が伝っていることにアリスは気づいた。
「涙?私泣いてるの?悲しいことなんてないのに」
「それは嬉しいからよ」
無口なはずの一輪の向日葵がアリスに話しかけた。
「本当は貴方、自分のダンスを誰かに見てほしかったのよ。そして自分の努力を、存在を、認めてほしかった。花相手だとしても」
「そんなこと……そんなことない。私は誰に見られなくていい。その方が傷つかずにすむから」
「嘘吐き。そんな貴方にはお仕置きが必要ね」
花々の歓声がやみ、いったん無音となったところでギギィと重苦しい音が遠くの方でする。すると音のした方から風がなだれ込み、花たちはその体を一斉に揺らし謳う。この音は何の音?それは門の開く音さ!
「やめて、門を開けないで!」
アリスは絶叫する。
「開けないで、なんて言わないで!」
と門の方から声が反響する。
「私はもう悲しいこと苦しいことは嫌なの!だからお願い開けないで……」
「外には嬉しいことも楽しいことも待っている!それをアリスは知っているでしょう!さぁ今こそ絵本の扉を開こうアリス!」
完全に開かれた門の正面、そこにはもう一人のアリスがいた。鏡の国からやってきたアリスは微笑むと、眩い光に変身してアリスの体を優しく包み込んだ。
「なんて暖かいんだろう……あぁ、本当はこれが欲しかったんだ。私は、アリスは……」
魔法の国の門番、アリスは門を開けた。
一つの物語が終わり、一つの物語が始まる。
というわけで今年五月六日(明後日ですね)に開かれる幺樂団カァニバル!3にて配布予定の新刊『七色アリス』より第四章でした。本の雰囲気を少しでも感じていただければ幸いに思います。
何故サンプルに頭の第一章ではなく真ん中の第四章を持ってきたかというと、他の章はそれぞれついとなる章があるのですがこれだけは独立していて一つの話で完結しているから、という次第になります。
ちなみに本文中最初に書き始めたのもこの第四章で、本全体のエッセンスが詰まっているように思います。
主人公は「アリス」ですが、モチーフとしては東方怪綺談一面のボス、魔界の門番サラで、向日葵は幽香です。こんな感じで新刊では怪綺談の他のキャラをモデルとする「アリス」が各章に出てきます。自機組も全員それっぽい人という形で登場させました。
そんなこんなでこういうへんちくりんな文章が後六つも載っている新刊ですがもしよろしければイベント当日に手に取ってみてください。ではでは
Category: SS
14:09 | Comment(0) | Trackback(0) | PageTop↑